実はノンアルビールに含まれる「人工甘味料」は健康志向なら気にすべき

ノンアルコールビールの人工甘味料

最近では健康を意識した発泡酒やノンアルコールビールが多数発売されていますね。糖質制限ダイエットなど流行に合わせてか「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」の記載はもはや珍しいものではなくなりました。「糖分が入っていない方が健康に良さそう!」とダイエットや健康に興味関心のある方であれば、一度は手にとって見られた事もあるのではないでしょうか。でも、糖質ゼロ表記には実は甘い罠が。そこには必ずと言っていいほど「人工甘味料」が含まれています。今回はこのノンアルコールビールに含まれる「人工甘味料」について徹底的に調べてみました。

ノンアルビールは原材料で2つに大別できる

ノンアルコールビールと聞くと、どのメーカーの何という品名を思い浮かべますか?実はノンアルコールビールは原材料の観点から以下のように2種類に大別できます。

人工甘味料を含まないノンアルコールビール

キリンフリー

原材料:麦芽、糖類、ホップ、酸味料

サッポロプレミアムアルコールフリー

麦芽、ホップ、酵母、酸味料、香料

ヴェリタスブロイ

原材料:モルト(麦芽)、ホップ、酵母

人工甘味料を含んでいないノンアルコールビールの場合、製造する際に使用する原料が麦芽・ホップ・酵母・酸味料・香料に限られています。ビールの原料とあまり変わりません。

人工甘味料を含むノンアルコールビール

アサヒヘルシースタイル

原材料:食物繊維、大豆ペプチド、ホップ、香料、安定剤、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤、甘味料

アサヒドライゼロ

原材料:食物繊維、大豆ペプチド、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤、甘味料

キリンパーフェクトフリー

原材料:難消化性デキストリン、大豆たんぱく、ブドウ糖果糖液糖、ホップ、米発酵エキス、香料、酸味料、カラメル色素、甘味料

サントリーオールフリー

原材料:麦芽、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤、苦味料、甘味料

サッポロプラス

原材料:難消化性デキストリン、大豆ペプチド、ホップ、香料、酸味料、苦味料、カラメル色素、安定剤、酸防止剤、甘味料

人工甘味料が含まれているノンアルコールビールの場合、それぞれ1缶の中に沢山の原料が含まれている事が多いです。糖質ゼロでビールに近い味の再現するため、様々な原材料を混ぜ合わせていることが分かります。

ノンアルコールビールに含まれる人工甘味料とはどんなものがある?

さて、先ほどのノンアルコールビールの原材料名に記載されていた「甘味料」ですが、実はこれにも色々な種類があるのです。

人工甘味料にも2種類ある

人工甘味料は主に「砂糖の代わりに使用される合成食品添加物」のことを指します。この人工甘味料も以下のように大別されます。

天然素材から抽出されたもの

甘味料名発見された経緯
トレハロースゾウムシから発見された。現在はデンプンから生産。
キシリトールカバノキから発見された。
ステビアステビア属の多年草植物から発見された。
ソルビトールナナカマド属の植物から発見された。
甘草抽出物甘草属の植物から発見された。
元々は生薬として使用されていた。
エリトリトール
(エルスリトール)
葡萄・梨といった果物や醤油・味噌などの発酵食品から発見された。

天然素材から抽出された人工甘味料の内、代表的なものを挙げてみました。これらの原料は全て天然に存在するもので、その中から非糖質系の物質を人工的に抽出したものです。「天然甘味料」や「代用甘味料」とも呼ばれます。天然と付いた方が聞こえが良いので、それを推したいメーカーは「天然甘味料」と謳う傾向がありますね。

人工的に作り出されたもの

甘味料名発見された経緯
アスパルテームガストリン(胃の細胞から分泌されるホルモン)の合成研究中に発見され、研究開発された。
アセスルファムカリウム
(アセスルファムK)
ドイツのヘキスト(化学メーカー)の化学者により偶然発見された。
サッカリンアメリカの大学でコールタールの研究中に偶然発見された。
スクラロースイギリスのテイト&ライル社で砂糖を基に開発された。

これらの原料から分かるように、天然に存在しない甘味を人工的に合成したものを「合成甘味料」と呼んでいます。現在よく目にするこのこの合成甘味料ですが、実は全く別の研究や開発中に発見されたとは驚きです。

人工甘味料は身体に悪い?

カロリーゼロでも要注意

日本の食品は販売する際、栄養表示基準をもとにその熱量(カロリー)を表記する決まりになっています。これは厚生労働省が定めた栄養素の中から基準の対象となる栄養成分・熱量を定め、表示することを義務付けているもので、国民の健康を保持・増進するために決められた制度です。

健康・ダイエットを意識している方にとってみれば、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」といった言葉に絶対的な安心感を覚えている人もいるでしょう。しかしながら、このような表記でも実際のところは少しカロリーはが含まれています。前述した制度では、100g当たりの摂取カロリーが5kclまでは「ゼロカロリー」「ノンカロリー」「カロリーフリー」という表示が認められています。つまり、人工甘味料を使って巧みにカロリーを抑えていても、実際には完全にカロリーがないという訳ではありません。

人工甘味料が身体に与える影響

食品や飲料に人工甘味料を添加することで確かに糖質に含まれるカロリーは抑えられます。そのため、大きく「ノンカロリー」「カロリーゼロ」と表示することができます。しかしながら忘れてはならないのは、人工甘味料は合成食品添加物であるということです。身体には悪い影響はないのでしょうか?

耐糖能障害の可能性

イスラエルのワイツマン科学研究所によると、人工甘味料により耐糖能異常(「糖尿病予備軍」と言える病態を示しています)の誘引・血糖値上昇の可能性が研究結果から示唆されています。また、人工甘味料により腸内の細菌にも影響を与える可能性もあるとされ、「人工甘味料により糖尿病が抑制されず、伝染病なども引き起こされる可能性がある」というショッキングな結果が出ています。

血糖値上昇の可能性

アメリカのワシントン大学は、BMI42(とても肥満)の指数の人を対象に人工甘味料である「スクラロース」入りの飲料を飲んだときの血糖値がどのように変化するかを研究しています。その気になる結果は、ブドウ糖のみ摂取した時よりもスクラロース入り飲料とブドウ糖を同時に摂取した時の方が血糖値はより上昇し、インスリンの分泌は2倍に増加したというのです。

インスリンはすい臓から出る血糖値を下げるためのホルモンです。もともと人工甘味料は人体に取り込まれることなく排泄されるものとして扱われてきており、インスリンの分泌へも影響がないと考えられてきました。しかし、この結果によると、人工甘味料によりインスリンの分泌が促進される可能性が示唆され、このまま過剰に分泌され続けるとインスリンの血糖値を下げる作用も低下してしまいます。これでは、健康を害して糖尿病になるために人工甘味料を選択しているかのようです…。

安全か危険か結論は出ていない

過去に使用されていた「チクロ」には発ガン性、催奇形性が確認されアメリカと日本では1969年に使用禁止になっていますが、中国やカナダEUを始め50ヶ国以上では現在でも使用されています。また、ほかの天然・合成の人工甘味料についてもそれぞれ研究が進められてはいますが、その実験結果により「安全」「使い続けても大丈夫」・「危険」「今すぐ止めるべき」と言い切れる結論には至っていません。とら自身も思わず「どっちなの!?」と唸ってしまいそうな煮え切らない気持ちでいっぱいですが、今後の研究や動向に注目しつつ、各個人が人工甘味料に意識を向けながら後悔をしない商品選びをすることが大切です。

カロリーがあっても人工甘味料不使用の方が健康的?

人工甘味料の摂り過ぎは禁物!少量であれば気にする程ではない

人工甘味料は今やお菓子や飲み物など至るところで使われています。一方で、ノンアルコールに含まれている甘味料の量はそれほど多くはありません。各国の研究結果でも安全か危険か決められない状態なので、あくまでとらの主観も交えての示唆となりますが…摂り過ぎなければ、1日1本程度人工甘味料入りのノンアルコールビールを飲んでもそれほど気にする必要は無いと考えています。

麦芽から作ったノンアルコールビールには「プリン体」が含まれている

先ほどの栄養成分の表示にもあったように、種類によってはノンアルコールビールにも「プリン体」が含まれています。これは、ビールの原材料である「麦芽」に多くプリン体が含まれているためです。種類にもよりますが、麦芽が多く使われたノンアルコールビールには通常のビールと同じくらいのプリン体が含まれているのです。プリン体については、以下のダイエット効果検証記事で詳しく取り上げています。

毎日のビールをノンアルビールに変えると、どの位ダイエットできるか?

2016.08.25

人工甘味料が含まれていないノンアルコールビール

では最後に、人工甘味料が含まれていないノンアルビールの中でも、とら的に特に美味しい!と思うラインナップをご紹介致します。

ヴェリタスブロイ

コスパ最強、とらが最も愛するノンアルコールビールです。「モルト」「ホップ」「酵母」の3種から作られ、添加物は一切加わっていません。「ビール純粋令仕様」と表示されているだけあって、その味はドイツビールながらの風味やコクが感じられます。にも関わらず、日本でも実売価格は80円〜100円程度ど激安です。カロリーは1缶当たり42kcalです。取り扱っている店舗が少ないため見かけることも少ないかもしれませんが、特に海外ビールの味が好きな方には一度飲んでいただきたいひと品です。

ヴェリタスブロイについては、以下の記事でも詳しく取り上げています。

コスパ最強「ヴェリタスブロイ」は海外ビール好きが虜になるノンアルビール

2016.08.22

キリンフリー

原材料は「麦芽」「糖類」「ホップ」「酸味料」の4種で、人工甘味料・調味料・着色料・酸化防止剤は一切不使用。無添加で安心・安全なビールです。とらがよく飲む国産ノンアルコールビールは同じくキリンが出している「キリンパーフェクトフリー」なのですが、どちらも味はよく似ています。カロリーは1缶当たり38.5kcalです。パーフェクトフリーは人工甘味料を抑えてもっとカロリーを抑えていますが、一方でこちらのキリンフリーには「無添加」という強みがあります。カロリーは気になりますが、人工甘味料は摂り過ぎたくないでしょう。それぞれ味はよく似ているので、曜日によってどちらを飲むか切り替えるという選択肢もアリかもしれません。

 

以上、ノンアルコールビールに含まれる人工甘味料の話でした。普段何気なく購入する食品や飲料にはその原材料や製造過程で必要な食品添加物が含まれている事が多く、ノンアルコールビールも例外ではありません。事前に正しい知識を付けて、後悔しない選択ができるよう準備したいものです。

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ABOUTこの記事をかいた人

パパープルタイガー

娘を愛してやまないIT系週末開発パパ。家では自由気ままにやりたいことをやりすぎて、しょっちゅう怒られている。とらなのにひつじに弱い。育児をきっかけにノンアルコールビールにハマり、美味しいノンアルビールを求めて日々リサーチを続けている。